本日、北陸朝日放送の「2時どき」のコーナーに出演致します。
あらゆる万病の元「オケツ」について、その特徴をお話いたします。
今回もいつも明るくてキュートな久保キャスターと一緒です！

2時どきポーズだいぶうまくなりました。
本日14時〜ご覧ください！

先日の日曜は中医学講師、王愛延先生による講義を受けてきました。
不妊症から皮膚病までさまざまな症例を聞くことであらゆる角度から見ることができ、非常に充実して帰ってきました。改めて、漢方薬の使い方、とっても細やかな使い分けが必要であると実感しました。

多嚢胞性卵巣症候群の方は多く、当店にもとても相談数が多いのですが、中医学は多嚢胞に対してのアプローチの層が厚く、かなりよい効果があると言えます。
この2日で3名の妊娠報告があったのですが、うち2名が多嚢胞性卵巣症候群の方でした。
嬉しいです、このまま順調にいきますように！！

内膜がなかなか厚くならない、免疫性不妊、排卵障害、さまざまな原因があり、対応法も一人ひとりに合わせていかなくてはいけません。
反応も人それぞれ、取り組み方もひとそれぞれ、さまざまな条件で一番の近道を見つけていかなくてはいけません。

48歳での出産例でのお話の時に「絶対に患者さんより先にあきらめてはいけない」という力強い言葉、強く心に残りました。

魚の目が短期間で漢方薬でとれたり、驚きの症例もあり、非常に勉強になりました。
また、店頭で生かしていきたいと思います！

昨日実家の母からたくさん無花果（イチジク）をもらいました。
控えめな甘さから我家ではよくサラダにも一緒に入れて食べます。

毎日１個ずつ熟すの意味から「一熟」と云われ、それが変化して「イチジク」となったという説があるようです。

果物ですが「性味」が「平、甘」なので、身体を冷やしにくく冷え性の方にも安心して召し上がって頂けますね。

効能としては
【帰経】小腸、大腸、膀胱
【働き】１健胃整腸／下痢、便秘　２消腫解毒／のどの痛み、声枯れ、痔の腫れ

イチジクは「潤下（文字のごとく”潤して下ろす”）」作用があるものとして分類されますが、潤下の食薬には果物や植物の種が多く、油脂を含有することから大腸を潤滑し、便を排泄しやすくようです。
排便作用を高めますが、同時に整腸作用が改善目的とされるものですから、下痢の方も安心して食べられますね。
息子もイチジクが大好きなのですが、この時期は食べるといつもより確実に便通が良くなっていることに気づきます。同じ果物ではパイナップルも下剤作用としての効能がありますが、こちらはお腹を冷やして出させる効能なので、ご年配や小さなお子様で便通にお困りの方はイチジクの方がオススメですね！！


他にも、「のどの痛み」や「声の枯れ」にも良いので、小唄や歌謡曲の趣味をお持ちの方には積極的に食べてもらうと良いですね！
これからは秋に向かって乾燥が強くなって喉や声に悪影響が出てきやすい時期になっていくので、イチジクを食べてのどの調子を整えておくのも良いかもしれませんね。
ちなみに喉の痛む方には干しイチジクに氷砂糖を少量加えて煮て、それを１日１回食して、数日間続けることといった治療法も昔からあるみたいですよ。
機会があれば是非試してみてくださいねッ！

先日の日曜日、不妊症の知識を高めるため東京へ行ってまいりました。

中医学（中国伝統医学）のエキスパートである3人の先生方と西洋医の先生のハイレベルな講義は非常に得るものが多く、頭の中では当店にお越しいただいている様々なお客様の顔が思い浮かび、処方選択やケアに早速役立つものでした。

はじめの講義には産婦人科医で、「卵子がよみがえる」の著者でもある小杉好紀先生のお話をお聞きすることができました。脳が熱くなるほど刺激を受け帰路につきました。

最新の遺伝子のお話はあまりに壮大。現在医学は早発閉経の方の出産や、核移植や自家移植によって時計の針を巻き戻す新時代に突入しているようです。遺伝子解析によって祖先の食べていたものまで推測できるというのですから驚きです。

自分たちが食べているもの、過ごす環境が子孫の健康状態に大きく影響を及ぼすことは責任重大です。

一見ミクロな話なのかなと思いましたが、非常に全体を見据えた考え方で、どうしたら人間が本質的に自分の持っている力を最大限に引き出せるか、ということを自然界との関係性も踏まえて総合的に捉えているところが東洋医学と共通している部分に感じました。

脳神経は再生することはないと言われていましたが、現在では脳神経は再生することが証明されているようです。
例えば、感動すると幹細胞から新しいネットワークがつくられ、遺伝子が踊りだすそうです。

つまり、「素晴らしい！」と感じたり感動することが細胞を活性化し、若々しさを保つためには必要ということです。それが卵子の向上につながると断言していらっしゃいました。
年齢の壁を超えて妊娠する秘訣は「卵子の質を向上する」こと。

高齢出産はリスクばかりが言われますが、過去の偉人にも40歳以上の高齢出産で産まれた人が少なくないということや、20代、30代、40代で出産した子では40代で出産した子の方が高校生時の知能・発育ともに高いという研究データまであることには非常に驚きでした。

ミトコンドリアというと聞いたことがあるかと思いますが、人間はミトコンドリアでエネルギーを得ています。生命力には代謝に関わる２つのエネルギー源があり、一つは解糖系と呼ばれる回路でもう一つはミトコンドリア系の回路です。
このミトコンドリアは精子にはほとんどなく、卵子には10万個あるそうです。

このミトコンドリアや代謝の活性法について
今注目されているＡＧＥ（終末糖化産物）の改善法について非常に参考になりました。
早速店頭でお伝えしていきたいと思います。

原始卵胞を目覚めさせ、ＡＧＥの代謝を減らすためには私が普段から用いている丹参製剤がよい効果をもたらすことや、ＡＧＥは様々な物質からできているため何か一つの成分や対応で除けるものではないということ。天然成分をいろいろと組み合わせたほうがよいということからも漢方の有用性を大いに感じました。

今回の講義を受け、妊娠力を高めるためには総合的な取り組みが必要だと改めて気づかされました。その一つの方法として、漢方薬の力を借りてできることをこれまで以上に突き詰めて、妊活で頑張っていらっしゃる皆様にしっかりと生かしていきたいと思いました！！

昨年８月に出産された赤ちゃんを連れてきて頂きました。
一昨年の６月に不妊症のご相談でご来店頂き、問診時には過去の化学流産や卵管の癒着、軽度糖尿、膠原病（ベーチェット病）などたくさん身体にトラブル抱えていらっしゃる状態でした。

・化学流産→卵子の強化
・糖尿→痰湿除去
・膠原病（ベーチェット）→抗炎症＋免疫調整＋胃腸強化
・卵管癒着→活血（循環改善）

などを複数の漢方を組み合わせ、ご提案させて頂きました。

漢方服用後から基礎体温が綺麗な台形を示すようになり、約７ヶ月漢方でしっかり身体を整えてから体外受精に挑んで頂きました。
体外受精の場合、受精率が２０〜２５％（４〜５回に１回）のところ見事に１回で着床され、ご夫婦共に大変喜んで頂きました。

妊娠後も、過去の経験から流産予防のため＋産後の身体づくりのため、出産まで漢方を続けて服用して頂きました。

現在は、出産後の母乳の出が悪かったこともあり、生理復帰後すぐに第二子の為の身体づくりを漢方で始めたところです。

赤ちゃんの写真を撮らせて頂いた際も、

「普段は他人が抱っこすると泣き叫ぶ」というお母さまに

「妊娠中からずっと当店に通っているから、お腹の時から覚えているのかもしれませんね」とお返ししたら、

微笑ましく「本当ですね」と。

相談中もすっごくお行儀がよく泣かずにいてくれる赤ちゃんに感謝ですね！
一日も早く弟さんか妹さんがまた漢方で授かると嬉しいですね！

昨日の北国新聞の朝刊で古代ハス「大賀ハス（おおがはす）」の花の見頃を伝える記事を発見！
たまたま近所の舟橋地区のとある池であることを知り、仕事の合間にちょっとレンコン畑の見学へ。
幼少の頃は地元が加賀レンコンで知られる小坂町に近かったこともあって、レンコン畑をよく目にしましたが、これだけ立派な花を咲かせているのを見るのは初めてです。
１９５１年に千葉県で２０００年以上前の地層から発見された種子を発芽させ、全国に広まったそうです。
見に行った時間が悪かったせいか、記事で見たような花びらが十分に開ききった状態とはいかなかったですが、それでもピンクや白の花がとても鮮やかで綺麗でした。

ちなみに、蓮（ハス）は漢方でも使われています。
根っこや葉っぱ、種子など使用部分で効能効果が全く変わります。
荷葉（かよう）はハスの葉を利用した生薬で

【性味】苦・平
【帰経】肝・脾・胃
効能としては暑さによって頭がぼーっとする、発熱、尿が濃いなど、これからの暑い時期に起きやすい症状にうまく使えます。

また梅雨から夏にかけて胃腸の弱りやすい時期に起こるお腹の張りや下痢、腹痛にも活用できます。下痢に関していえば、葉っぱではなく蓮子（ハスの種子／レンニク）も慢性の軟便や油物を食べると下痢をしやすい、食欲不振といった処方の代表的な「参苓白朮散」にも配合されている生薬です。

これからの時期は冷たいものや水分の摂り過ぎでなどで食欲不振、下痢、腹痛、胃腸障害が起こりやすい時期。また冷たいもので体温を下げすぎて、体温を戻そうと体力を消耗して、夏バテにもなりやすいです。

日頃の養生と漢方をうまく活用して、これからの暑さを上手に乗り切れるとよいですね！！！

先月と今月は妊娠報告、出産報告ともに多い月でした。
また、産まれたお子さんを連れて遊びに来てくれる方も多く、たくさんのかわいいほっぺやお手手をムニムニさせてもらい、抱っこもさせてもらいました。
これまでのご両親のいろいろな思いや苦労をわずかながらでも知っている分…、人一倍かわいい…。

今日はいつもはお電話でお話させていただいている方が直接来てくださり、会うのは3年ぶりの3歳になったお子さんにも会えて感無量でした。当たり前ですけど、しゃべっている！というだけで、感動してしまいます。

3回の流産を経験し、長い不妊治療の末、漢方と併用し4度目の正直で妊娠され、はじめて安定期を迎えられた方。
着床の判定日までが不安で不安で仕方がないとおっしゃっていた方からの妊娠報告。
コツコツ体作りをして、ついに自然妊娠された方。
念願の二人目のご出産。
あれからどうなったかなあと気になっていたら、いつの間にか妊娠していつの間にか出産していた方。
初めて来たときは排卵がない状態で不安でいっぱいだった方が無事妊娠して、出産の報告。
難病を抱えながら妊娠し、無事出産された方。
ご主人の精子の問題で限られたチャンスの中で無事出産された方。

…などなど。

また、まさに明日採卵を迎える方。
次こそは、との思いで判定を待つ方。
今回もダメでした、という方。
さんざん治療したけれど、一から体作りを頑張りたいという方
…など

今まさに戦っているという方もいらっしゃいます。

漢方は体作りのお手伝いです。薬や治療が妊娠をさせてくれるわけではないけれど、ちょっとでも本来持っている妊娠する力が低下しているとしたら、その原因を探り、ひとつずつ改善してベストな土壌に整えることはできます。それは時にとても驚くほどの変化をもたらします。
そのために漢方や生活養生が精神的な苦痛にはなってほしくないので、いろいろなお話をして、その方にとってベストな形を探っていきたいと思っています。

河北潟のハーブ農園ぺザンさんとコラボの漢方茶、女性編に引き続き、男性編が完成しました。
女性用、男性用と分けてはありますが、性別関係なく飲めます。
女性用のほうが主に気血の巡りをよくし、男性用のほうがリラックス作用が高い内容になっています。

どちらも、透明のティーポットなどに入れて蒸らしておくと見た目にも癒されますよ〜。

先週の日曜日に東京へ中医学（中国伝統医学）の学術シンポジウムに行ってまいりました。

今回はゲスト講演として本場中国より劉瀋林教授をお招きして「脾（胃腸）と免疫」について拝聴してきました。

劉氏の勤める南京中医薬大学付属病院は病床数２５００床、年間外来患者数４８０万人に及び、中国全土においても規模が大きく、その為その学術レベルと臨床データ数が非常に高い中医（漢方専門）病院と云えます。
同氏はそこで４０年以上勤務され、現在でも週４日の出勤で年間１万人近いの外来患者を診察されています。

今回のテーマであった「脾（胃腸）」に関しては、中医師（漢方専門の医師）になる上で中医臨床学科の基礎科目となっており、脾胃学説はとても重要なところに位置づけられてます。実際に、脾胃科は中医婦人科と同様にとても患者数が多く、治療効果の高い分野として本場中国でも大変重要視されています。


講演内容は身近な便秘、下痢、食欲不振、胃痛、腹痛、頻発する口内炎から小児発育不良、潰瘍性大腸炎、萎縮性胃炎、原因不明の長く続く発熱、胃がん患者における再発防止などの重篤なものまで多岐に渡りました。
中でも胃がんの再発防止に関する最新のデータは非常に興味深いものでした。
２０１１〜１６年の間、同病院で５００人の胃がん患者を対象に術後（科学療法）のうち２４０人を対象に科学治療＋健脾剤（胃腸強化を目的とした漢方）を加えたコントロール群と比較した場合、服用開始２〜４年間毎年１０％以上（毎年数値が上昇し効果が高かった）の患者が再発しなかったという発表があり、胃腸強化の重要性を再認識させられました。

よく日本の病院でガンと漢方を結びつけた場合、補中益気湯や十全大補湯などがよく上げられます。
胃腸薬といっても、理中丸、六君子湯、香砂六君子湯、参苓白朮散、逍遥散、加味逍遥散、帰脾湯、加味帰脾湯、半夏瀉心湯、麻子仁丸、焦三仙など胃腸に作用し元気にさせるものは数限りなく存在し、その人の体質に合った良い処方をしっかりと選択し、長く服用し続けることが大切です。

また同氏は最近我々もよく耳にする「腸内フローラ（中国語では腸内細菌叢）」にも触れられ、健脾作用を高めることでその相乗効果についても言及されていました。
腸内フローラは免疫作用にも深い関わりを持つことから、先ほどのガン再発防止についても十分関係性が深いといえますね。

脾胃（胃腸）は東洋医学の世界で『後天の本』といい、生まれてからその人の身体や内臓を支えるエネルギー工場の役割を果たします。
人は目に見えやすい衰えや老化に関してはすぐに手当てしようとしますが、内臓の機能低下は一見分かりにくいものです。
ちょっと食欲がでないとか、元気がないといった程度ではその症状を置き去りにしまいがちです。ある程度の年齢がいった時点で、特に胃腸に関しては男女問わず幅広い方々に服用していただくと老後のQOL（生活の質）に手助けしてくれること間違いありません。

「２０〜３０代まではまったく胃もたれなんかしなかったのに、最近は。。。」という方でも脾虚の表れです。
気軽に健脾（胃腸強化）をして日常の体質向上をしてみてはいかがでしょうか。

以前から制作にあたっていた、ハーブ農園ぺザンさんとのコラボ漢方茶。
ぺザンさん自然菜園のハーブと漢方生薬のブレンドティー、女性用と男性用とあるうち、女性用のほうが完成しました！
女性用とありますが、男性が飲んでもよいので皆さんに楽しんでもらえればと思います。
1回分サイズでお分けしています。
漢方茶は当店でも購入できます。

ハーブ成分はすぐに味がでますが、漢方成分は長く置くと味がでてくるので、お湯を注いでから置く時間によって味が異なります。いろいろな味を感じてみてくださいね！

河北潟のハーブ農園ぺザンさんhttps://paysan21.jimdo.com/には、 中村固腸堂とのコラボ漢方茶以外にもたくさんのハーブティーや料理に使える乾燥ハーブ、精油、その他ハーブを使った雑貨などが置いてあります。

ハーブ園、たくさんのハーブが栽培されていて、とっても癒されますよ〜足を運んでみてくださいね。