2018.08.04　セミのぬけがらの効能

この時期、息子がいたるところからセミの抜け殻を見つけてきます。
お墓参りに行ってもたくさんいるし、草むらのくさにもたくさんくっついているし、実家の裏の紫陽花の葉の裏には毎年たくさんのセミの抜け殻があります。
彼はこれを集めて引き出しに入れています。

「実はこのセミの抜け殻って漢方薬なんだよ」と教えてあげると大人も子供もだいたい驚いてくれます。
生薬名は「蟬退（センタイ）」といい、肺や肝経に入って作用します。発熱、喉の痛み、咳などに用いたり、蕁麻疹や湿疹、目の充血、けいれんやひきつり、小児の夜泣きなどにも薬効があります。

セミに限らず、蟻や蛭（ヒル）など虫類にはとてもよい薬効を持ち合わせているものがたくさんあります。
しかし、虫類は日常的に使うということはあまりないので、私も蟬退は飲んだことはありません。