2016.05.29　身近にたたずむ薬草〜どくだみ〜

漢方薬に用いられる生薬は普段なかなか目にしないものも多いですが、そこらへんに普通に生えているいわゆる雑草にも薬になるものが多くあります。

白くかわいいお花をつけているこのドクダミもその一つです。
このドクダミは当店第２駐車場にある看板下のコンクリートの割れ目から毎年この時期になると顔をみせてくれます。
これを乾燥させて煮出して飲めばドクダミの薬草茶のできあがりですが、散歩中のワンちゃんの縄張りになっているみたいなので、眺めているだけにしています。

ドクダミは生薬名を十薬（じゅうやく）、または魚腥草（ぎょせいそう）といいます。
十種の効果があると言われていることから十薬という名で呼ばれているのですが、その名の通り、便秘、高血圧、吹き出物やアトピー性皮膚炎などの皮膚病、むくみ、ちくのう、糖尿病予防などいろいろな効能があることから万能薬とも言われます。
デトックス作用があり、体の毒出しをしてくれます。
ドクダミの名の由来は独特なにおいから毒が溜まっているようだということで「毒溜め」→「ドクダミ」と呼ばれるようになったそうですが、毒が溜まっているどころか、むしろ体の毒素を排泄する働きを持ちます。
だいたい苦い物や独特の香りのするものは毒出し効果が高いものが多いです。

ただし、冷えが強い方や下痢症の方などには合わないかもしれませんね。