某研究会マスコットパンダのシンシン君。
このシンシン君、実は虫プロデザインらしいですよ。愛らしくて人気のキャラクターです。

「こんなに集中して作るということができるようになりました！」
と、30代女性のHさん。シンシン君を作ってプレゼントしてくれました。
以前の彼女を知っている分、これを作れるようになったことがどれだけすごいことか！
しかもかわいいし！ちゃんと立つし！
型をとって、切って、細かく縫う作業を想像したら、ウルウルものです。

１０代の頃から体調が優れず、症状のチェック表の項目はすべてにチェックがつくほど、体のすべての機能が低下した状態でした。毎日寝たきりに近い状態だったようです。
それでも、特に検査で何かが異常とはでないんです。
来店時は食事が食べられないことにとても苦労していて、ゆっくりゆっくり時間をかけて胃腸機能を高め、今では普通の人より元気なのでは？？と思うほど。
外出もできて、人混みも平気になり、生理も順調で、なによりやる気やパワーがわいてきているようで、「気」の充実度というものを改めて実感します。
肌つやや、顔色、表情、雰囲気までもがかわります。
来店時は「気」の在庫がほとんど底をついているような様子でした。

大好きな絵も描けるようになってきたようで、なによりです！！
シンシン君は、お店に飾らせてもらいますね！

私もいつも拝読させていただいている子育てママにお役立ち情報満載の雑誌、「はっぴーママいしかわ2018　5.6月号」に「漢方を取り入れて食養生」のテーマで取材していただいた記事が掲載されています。

何かと体調を崩しやすい春に自律神経を整えるための食事のポイントと、女性の冷えやむくみなどに関して知っておくと得する薬膳のお話です。
実際に薬膳レシピも試作していただきました。

ぜひご覧くださいね〜！！

店頭にも置いてあります。入り口に置いてあるのでどなたでもご自由にお持ちください！

先日の日曜日は、大阪へ勉強会に行ってまいりました。

テーマは「脾胃学説の応用」。脾胃とは、ざっくり言うと消化器系の事です。
胃が痛いとか、便が出ないとかそういう直接的な胃腸症状がなく、自覚がないままに進行ている脾虚（ひきょ：消化器系の機能低下）の怖さについて、詳しく勉強しましたが、
まさに自分の事？！と思う人が多いのではないかと思うほどに現代人の核心をついていてとても面白い内容でした。

腸管の内側に薄い粘膜層があり、この部分に腸内細菌が棲みついているのですが、現代人はこの粘膜層が薄い「ひからび腸」が多いようです。肌は乾燥し、便秘、疲れやすく、食べても栄養にならずに貧血ぎみ。水が必要なところにはいかず、いらないところから出る典型がおりもの過多。
ひからび腸の人は、漢方にしろ医薬品にしろ効きにくい。

この場合の漢方薬の使い方についても納得のいくところが多く、
実際に、店頭でも、このタイプに漢方薬を用いると、おりものが止まり、皮膚の潤いがでたり、貧血がよくなったり、ということがあります。
脾虚（ひきょ：胃腸虚弱）の方の貧血には補血よりも健脾が大事なことを実感する日々です。

ひからび腸は、抗生物質の使い過ぎ、元々の胃腸虚弱が年月をかけて弱っていった、生活習慣などが原因のようで、この腸内細菌の住処である粘膜層が充分にないと、腸内細菌が住む場所がないために減っていきます。腸には乳酸菌！と、乳酸菌飲料をどれだけとっても無駄ということで、腸の立て直しが何より重要。
日本では抗生物質が大量に使われています。小さい子供でも風邪をひくたびに使っている場合もあります。
最近の研究ではうつ病が子供の頃の腸内細菌との関係性が深いということまで分かっているようです。子供の頃にどのような食事をし、どんな生活をし、どのような薬品を使うかは晩年に渡って影響力があるようです。

「養生7分」の大切さも改めて実感。
方剤（漢方）30％、養生70％を肝に銘じながら改善に努めることです。

当店で相談をしていてもいつも気になることですが、「冷たいものには気を付けて常温にしている」ということがよくあります。
「常温のもの」は養生から言うと×です。常温のお水も、体温と比べると20度近く違うこともあります。

昔の人と今の人の”冷たい”は違うというお話は納得。
昔の人にとって”冷たい”ものは「冷めた」もの。冷めたお茶や冷や飯。
今の人にとっては冷蔵庫や冷凍庫に入っていたものや氷が入っているもの。
年間通して体温以下のものを体に入れないということができるだけでもかなりのトラブルが減るのではないでしょうか。

また、夜ご飯が9時10時という生活の方も多いはず。
学習塾に行っているお子さんにも多いようです。
歯ぎしりが多い人は夜遅い食事であることが多いようです。
胃に食べ物が残ったまま寝ると食毒がうまれ、老廃物など溜まりやすくなります。
夜中に肝臓が充分に働かず、体の修復ができないため、遅い食事の人は体の修復能力が弱いということが言えます。

そして早食い。
よく噛むことで、食べ物が細かくなり消化されやすくなり、また、食べ物が冷えていてもその温度を上げることができます。
消化酵素の至適温度は37度。冷たいものを食べていたら消化酵素は働きません。

食養生のポイントは
�@食べる時間：可能ならば夕食は6時。遅くなるならば軽めにする。
�A温度：体温以上のものを口にする習慣。冬のビールなどはもってのほか！
�Bかむ回数：20回以上噛む習慣。

何を食べるかはもちろん重要ですが、とにかくこの3つだけでもまずは実践してみましょう。

昨日ご来店のI様。もう、妊娠8か月になりました。
エコー写真をきちんとフォトブックにおさめて、毎回コメントも書いて大切にしていらっしゃいます。なかなかよいアングルの写真がなく、足の骨、お腹？どの部分？？というのばかりでなかなかお顔がみれないとヤキモキしちゃいますが、このエコー写真を見るのが私も楽しみです！

凍結卵が3個残っているので、生まれたら半年後くらいから2人目頑張りたいとのことで、
今から2人目のための計画を練って産後の養生法や2人目のための体作りポイントについてたくさんお話しました。

骨盤内の鬱血など血の巡りが悪いことを「お血（オケツ）と言いますが、このオケツ改善は妊活には欠かせないポイントとなります。
オケツがあると、生理痛もあるし、月経血の色が黒っぽく、塊がでます。
子宮内環境が悪く、子宮内膜もかたくふわふわではない可能性があります。
また、卵巣にきれいな血液が行き届きにくくなり、よい卵子が育つ環境ではなくなります。
子宮筋腫、子宮内膜腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫…等多くの女性の疾患の背景には、お血があります。

出産はお血がとれる大チャンスです。
そのため、出産後の生理が「とても真っ赤な血で量もふえた」「生理不順だったのに治った」なんてこともあるのです。
産後は妊娠しやすい時期でもありますから、出産をうまく生かして次の妊娠につなげるためには、産後の養生がとっても大切！

しかし、産後は、なかなか寝れなかったり、育児疲れ、冷たいものをとって冷えを助長させたり、肥立ちが悪くなるとむしろ、体調を崩してしまうことも多々あります。
第二子不妊になることも。

そのための養生ポイントや漢方薬の使い方などをお話させていただきました。

出産までもう少しですね。とても楽しみです！

久しぶりの更新です。
3月4月というのは何かと忙しい時期ですね。
この2か月はこの最強セットのおかげで乗り越えられました。

麦味参顆粒（ばくみさんかりゅう）は気と陰（潤い）を補ってくれるため、疲れがたまっていたり、寝不足などになりやすい時には必須です！
処方名は「生脈散（しょうみゃくさん）」といい、脈をみなぎらせるという意味のごとく、心臓のポンプ力も高まります。大好きな処方で必ずカバンに持ち歩く処方のうちの一つです。外出時、ちょっと疲れたときに飲むとしゃきっとする即効性も魅力です。

それでもとれない疲れや、踏ん張らねばいけない時には動物生薬である牛黄（ごおう）製剤です。牛黄は強心、鎮痙、精神安定、解熱、血圧安定、老化予防など様々な働きを持ち、当店でもいろんな疾患に用いています。力があるのですが、高価なものですから必要に応じて用います。
緊張するシーンなどでも用いるととても気持ちが落ち着きますよ。

また、双料参茸丸（そうりょうさんじょうがん）にもたくさんの優れた力を持つ生薬が配合されている贅沢処方です。
血が不足しやすい私にはお守りのような処方で、飲むと体の底から元気が湧き出してくる感覚があります。今回はだいぶお世話になりました。
普段は、妊活の体作りに用いたり、流産予防などにも用います。

お客さんに参茸丸を見せるとだいたい驚かれるのですが、

あけるとこんなピンポン玉のようなものが入っています。
実際の大きさはピンポン玉より少しだけ小さいくらいでしょうか。
蝋皮丸（ろうひがん）といい、生薬の原末を蜂蜜で練って固めたもので、本場ではポピュラーな剤系ですが、日本では珍しいかもしれませんね。
蝋皮丸タイプのものは他にもあります。
生薬の原末がそのまま蜂蜜で練ってあるだけなので、効果も高いです！

ピンポン玉のような部分は蝋で、その内側にはプラスチックの容器になっています。
あけるとこんな感じ。

包装をはがすと黒いまん丸いものがでてきます。
「どうやって飲むの？」とみなさん目を丸くしますが、
包丁で細かく切って手のひらでまるめてもいいですし、カリカリ噛みながら食べてもよいです。

お客様からは「見た目ほどまずくはなく意外と飲めます（食べれます）」とよく言われます。

どれも、いざという時の救世主として知っているとトクする漢方処方達です。