2018.04.17　いざという時の救世主漢方たち

久しぶりの更新です。
3月4月というのは何かと忙しい時期ですね。
この2か月はこの最強セットのおかげで乗り越えられました。

麦味参顆粒（ばくみさんかりゅう）は気と陰（潤い）を補ってくれるため、疲れがたまっていたり、寝不足などになりやすい時には必須です！
処方名は「生脈散（しょうみゃくさん）」といい、脈をみなぎらせるという意味のごとく、心臓のポンプ力も高まります。大好きな処方で必ずカバンに持ち歩く処方のうちの一つです。外出時、ちょっと疲れたときに飲むとしゃきっとする即効性も魅力です。

それでもとれない疲れや、踏ん張らねばいけない時には動物生薬である牛黄（ごおう）製剤です。牛黄は強心、鎮痙、精神安定、解熱、血圧安定、老化予防など様々な働きを持ち、当店でもいろんな疾患に用いています。力があるのですが、高価なものですから必要に応じて用います。
緊張するシーンなどでも用いるととても気持ちが落ち着きますよ。

また、双料参茸丸（そうりょうさんじょうがん）にもたくさんの優れた力を持つ生薬が配合されている贅沢処方です。
血が不足しやすい私にはお守りのような処方で、飲むと体の底から元気が湧き出してくる感覚があります。今回はだいぶお世話になりました。
普段は、妊活の体作りに用いたり、流産予防などにも用います。

お客さんに参茸丸を見せるとだいたい驚かれるのですが、

あけるとこんなピンポン玉のようなものが入っています。
実際の大きさはピンポン玉より少しだけ小さいくらいでしょうか。
蝋皮丸（ろうひがん）といい、生薬の原末を蜂蜜で練って固めたもので、本場ではポピュラーな剤系ですが、日本では珍しいかもしれませんね。
蝋皮丸タイプのものは他にもあります。
生薬の原末がそのまま蜂蜜で練ってあるだけなので、効果も高いです！

ピンポン玉のような部分は蝋で、その内側にはプラスチックの容器になっています。
あけるとこんな感じ。

包装をはがすと黒いまん丸いものがでてきます。
「どうやって飲むの？」とみなさん目を丸くしますが、
包丁で細かく切って手のひらでまるめてもいいですし、カリカリ噛みながら食べてもよいです。

お客様からは「見た目ほどまずくはなく意外と飲めます（食べれます）」とよく言われます。

どれも、いざという時の救世主として知っているとトクする漢方処方達です。