2016.08.11　台湾体験記１　〜やっぱ本場は違う／漢方薬街篇〜

数ヶ月前ですが、地元商工会の仲間と台湾へ研修に行ってきました。
二泊三日の弾丸ツアーでしたが、少ない空き時間を利用して本場の漢方をちょこちょこと見て回ってきましたので少し紹介します！！

まずはメインストリートに漢方薬店がずらりと並ぶ「迪化街」。台湾全土から乾物、高級食材、漢方薬、お茶などを扱う商店が集結し、台湾の主要な商業エリアだそうです。街全体が漢方薬の匂いで包まれており、漢方に馴染みのない方には少し戸惑いを感じるかもしれませんが、自分にとってはこの匂いが心地よかったです。

台湾へ行くと英語はほとんど通じないのですが、この街ならメモと鉛筆さえあれば、欲しい処方名や生薬名を漢字で書くだけで意思疎通がカンタンにできたのでよかったです。

やはり本場は品揃えが豊富でとにかく安い！
煎じ薬として生薬そのものを購入もできるし、煎じたエキスを顆粒にしたエキス末も日本で販売してないものがたくさんあって、ついつい何点か購入しちゃいました。

日本で購入できる漢方薬の種類はせいぜい５００種類程度くらいだと思います。（内、病院で取扱いのあるものが２００種類程度でそれ以外は一般用医薬品として販売）。
しかし、本場の中国や台湾では２０００〜３０００種類の漢方薬があると言われています。
私たちも詳しく知らない漢方薬が本場にはまだまだあるんです！

もともと中国から日本に伝来した「中国伝統医学（中医学）」を、漢の国から伝わったということで「漢方」と呼び、オランダなど西洋から伝わったものを「蘭方」と呼んでいました。漢方に関していえば６世頃にはすでに日本に伝わっていたそうで、蘭方は江戸時代から本格的に伝わり始めたのを考えると、今でも伝来当時と同じ処方を使っている漢方の歴史の深さや普遍性、さらには現代でも医療として活かされていること考えるとただただ感嘆しますね。