2016.08.12　台湾体験記２　〜衆流素食 ／精進料理が美味いんだ！篇〜

台湾ではどうやら国民の１０％がベジタリアンらしく（←ウィキペディア情報なのでその真偽は定かではないですが）、その割合はアジアでインドに次ぐ２位だそうです。

台湾では動物食を使わない精進料理のことを「素食」と呼び、一般的にも慣れ親しまれているそうです。
数年前にプライベートで台湾を訪れた際に、どうしても訪れたかった素食のお店が閉店していたこともあり、今回の研修ではそのリベンジをかねて、台湾素食の「衆流素食／ジョンリュースーシー」をセッティングしてもらいました！！

台湾素食が日本の精進料理と大きく異なるのは「もどき」料理が中心となっていることです。
鶏肉もどき、牛肉もどき、魚介もどきなどを大豆タンパクやこんにゃく、湯葉、キノコ、芋などの素材を駆使して、まるで普段食べている中華料理のような味・食感に仕上げることで、美味しいにも関わらず身体に優しい料理となっていることが大きな特徴です。

こういった身体に優しい食事は漢方にも通ずるところがあり、


「薬食同源（＝医食同源）」＝食べることはすなわち薬を飲むことと同じである


言い換えると、普段食べている食事が薬にも毒にもなり得るという意味です。
どうしても現代人は生活習慣病や血管病など普段の食事や生活習慣が原因となる病気をたくさん抱えているので、たまには台湾の素食のように身体に優しいもので身体を労ってあげるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、医食同源の語源が「薬食同源」なのですが、「薬食」だと伝わりにくいということでNHKの料理番組内で言葉をいじって「医食同源」と言い換えたものが今日広まっているらしいですよ！（←これまたウィキペディア情報なのでその真偽は定かではないですが）

上の写真は衆流素食で出されたコース料理の一部です。上からお刺身もどき、牛肉もどき料理、えびもどき料理です。
どれも本当に美味しかったです。日本の精進料理でお刺身と言えば普通のこんにゃくが思い浮かびますが、このお店の場合、見た目もさることながらしっかりと魚の風味を感じさせ、またイカとマグロにしてもどことなく味に変化を加えてあるところが脱帽でした。もちろん普通のお刺身と比較はできないですが、それでも食べてみる価値ありです。

やまぶき茸を使った牛肉もどきも、こんにゃくを使ったエビもどきもどれも本物同様の美味しさで、お皿が出てくるたびに驚きを隠せず感動ばかりしていました。

同行していた商工会の仲間も「ベジタリアン料理か〜〜」とはじめは期待していなかったのですが、食べ終わる頃には皆一様に満足げな表情で、素食の見た目と味のクオリティの高さに舌を巻いていました。

ちなみにこちらのお店は実際のお寺のお坊さんがシェフをされているそうで、帰りしなにそれを知らされたメンバーみんながまたまた驚かされていました。

機会があれば、絶対にまた行きたいお店だし、石川にもこんなお店があったらと強く願ってばかりです。それくらい素食ファンになってしまいました。


衆流素食／ジョンリュースーシー
http://www.taipeinavi.com/food/200/