2016.08.26　今の時期に食べるべき！梨の効能

大好きな梨をいただきました。おいしいですよね〜。

梨はまさにこの時期に食べるべき効能を持つ食材です。
梨の働きは以下の通りです。
【性味】涼／甘　微酸
【帰経】肺　胃
【働き】清熱化痰　生津潤燥　
涼性で体を冷やす性質があり、甘味と酸味の組み合わせなので体液を生み出す働きがあります。肺と胃に働きかけます。
清熱化痰は肺熱を鎮めて咳痰を取り除く、生津潤燥は体液を生み出し、体に潤いをもたらすという意味です。

主に、梨は肺を潤し、呼吸器系や皮膚の乾燥を防ぐ働きがあります。
秋は燥邪の影響を受けやすい時期です。夏の終わりのこの時期から秋に向けて体の準備をしておくことが重要です。
毎年秋になると空咳が出るという方、肌が乾燥して肌トラブルが起こりやすい方、乾燥に弱く風邪をひきやすい方、すぐのどが痛くなる方に、梨はおススメ食材です。

お肌って、夏の間は湿度もあるしついつい秋冬に比べて保湿ケアを怠りがちですよね。
でも本当は夏のうちに肌の疲れをとり、潤いを与えておくことが大切とのこと。

体の内部もそれと一緒。
夏に汗をかきすぎたり、夏バテの状態を引きずったまま秋に向かうと肺が乾燥し、咳や皮膚トラブルにつながるのです。
辛い物やお酒を好んで夏場よく口にしたという方も要注意。
辛いものやお酒などの辛味は肺を乾燥させます。そもそも肺は乾燥を嫌う臓器なので、常に潤しておくことが大切です。

喉が弱い咳がよく出るという方は梨を料理にも用い、大根やレンコンとともに食すのも効果的です。梨はすりおろして和え物などにも使えます。
ユリの根、蜂蜜、白きくらげなどもあわせるとよい食材です。

『本草通玄』には「生は六腑の熱を冷まし、熟（加熱）は五臓を滋陰する」とあります。
火を通すと冷やす性質が穏やかになり、潤い作用が強くなるようです。
通常梨は生で食べますが、涼性ですので胃腸が弱く冷えやすい方、下痢しやすい方は食べ過ぎないように注意しましょう。