2016.12.04　卵巣嚢腫（成熟嚢胞性奇形腫）改善報告−5か月後に完治！

嬉しいご報告がありました。卵巣嚢腫の改善例をご紹介します。

45歳女性、今年の7月に子宮がん検診のPET検査で卵巣嚢腫が見つかりました。
正確には成熟嚢胞奇形腫です。

卵巣にできる腫瘍の一種で良性ですが、まれに悪性になってしまうこともあります。
一般的には手術で処置するようですが、癒着が起きていたり大きかったりすると卵巣ごと摘出になることもあるようです。

この女性は疲れやすく、冷え、生理前のイライラ、排卵痛があり、ここ数年胃腸の調子が悪く逆流性食道炎がありました。
冷えを改善し、補気補血作用のある漢方薬と、卵巣嚢腫の背景にはオケツ（血の滞り）、痰湿（体に余分な水分や老廃物がたまっている）があるため、オケツと痰湿を取り除く3種類の漢方薬を提案致しました。
胃腸機能が低下していると痰湿がたまりやすくなるため、その点も考慮し、食事や生活面でもアドバイスさせていただきました。

一か月後に排卵痛がなくなり、近年少なくなっていた生理の血の量が増加。体調がとてもよいということで、引き続き飲んでいただき、また1か月経ったころに寒くなり冷えが目立っていたので冷え改善強化のため少し処方を調整しました。
漢方を継続して5か月経ち、最近病院で検査したところ、卵巣嚢腫が小さくなっており、ほとんどない状態だったそうです。お医者さんには「これはもう卵巣嚢腫じゃないね、治っているよ」と言われたそうで、とっても喜んでいらっしゃいました。まさか消えるとは！と驚いていらっしゃいましたが、ずっと体調もよいようで、そういえばよく風邪をひいていたのが最近はひかなくなったようです。
私たちもとても嬉しいです！！よかったですね！

個人差があり、皆が皆、完全になくなるとは言い切れないのですが、漢方を飲んで子宮筋腫が小さくなったり、数が減ったり、内膜症が小さくなったり、ということは度々あります。
背景にはだいたい冷えやオケツがあり、そうなってしまう体質的な問題や生活面での問題があります。
できた病巣だけへのアプローチだけでなく、その体質的素因を改善していくことで、自覚症状は少しずつ改善していきますし、結果的に病巣の状態がよくなっていくことも多いです。