2017.09.07　今が旬の「無花果（イチジク）」の薬膳的効能〜下痢便秘やのどの症状に〜

昨日実家の母からたくさん無花果（イチジク）をもらいました。
控えめな甘さから我家ではよくサラダにも一緒に入れて食べます。

毎日１個ずつ熟すの意味から「一熟」と云われ、それが変化して「イチジク」となったという説があるようです。

果物ですが「性味」が「平、甘」なので、身体を冷やしにくく冷え性の方にも安心して召し上がって頂けますね。

効能としては
【帰経】小腸、大腸、膀胱
【働き】１健胃整腸／下痢、便秘　２消腫解毒／のどの痛み、声枯れ、痔の腫れ

イチジクは「潤下（文字のごとく”潤して下ろす”）」作用があるものとして分類されますが、潤下の食薬には果物や植物の種が多く、油脂を含有することから大腸を潤滑し、便を排泄しやすくようです。
排便作用を高めますが、同時に整腸作用が改善目的とされるものですから、下痢の方も安心して食べられますね。
息子もイチジクが大好きなのですが、この時期は食べるといつもより確実に便通が良くなっていることに気づきます。同じ果物ではパイナップルも下剤作用としての効能がありますが、こちらはお腹を冷やして出させる効能なので、ご年配や小さなお子様で便通にお困りの方はイチジクの方がオススメですね！！


他にも、「のどの痛み」や「声の枯れ」にも良いので、小唄や歌謡曲の趣味をお持ちの方には積極的に食べてもらうと良いですね！
これからは秋に向かって乾燥が強くなって喉や声に悪影響が出てきやすい時期になっていくので、イチジクを食べてのどの調子を整えておくのも良いかもしれませんね。
ちなみに喉の痛む方には干しイチジクに氷砂糖を少量加えて煮て、それを１日１回食して、数日間続けることといった治療法も昔からあるみたいですよ。
機会があれば是非試してみてくださいねッ！