2018.05.09　アスパラガスの薬膳的効能

お客さんからアスパラガスをいただきました！
ご趣味で自宅で菜園されているそうで、わざわざ当店に来る前に採ってきてくださった採れたてです。
今が旬の瑞々しいアスパラガス。炒めても、ふかしても、スープにしても、美味しいですよねえ。
でもアスパラガスの美味しさを本当に理解できたのは大人になってからかもしれません。
アスパラガスは薬膳では補益類に属し、滋陰（体に潤いを与える）効果があります。

アスパラガスの薬膳的効能をご紹介します。
【アスパラガス】
《性味》
微温、甘　苦
《帰経》
肺　心　肝　腎
《働き》
�@清熱滋陰・生津止渇→炎症を鎮め潤いをもたらすのでのどの腫れや痛み、喉の渇き、便秘によい
�A潤燥止咳→渇きを潤す働きがあるため、空咳などによい
�B殺虫止痒→皮膚の痒みなどによい

微温とありますが、全体的な効能として清熱作用があるので、涼性の説もあるようです。
そのため、胃腸虚弱や冷えの強い人、下痢症の人は食べ過ぎに注意かもしれません。
甘味は滋養、苦味は清熱です。

潤い効果があるため、特に乾燥に弱いのどのトラブル（空咳、のどの渇き）の場合は、トマトや梨、ユリの根と組み合わせると効果が高まります。
アスパラとトマトの炒めものなどもよいかもしれませんね。
便秘のときはアスパラに大根や牛房を加えるとなおよしです。
しかし、胃腸の働きが弱くて便が出ないタイプや冷えが原因のタイプにはこの組み合わせは向かないかもしれませんね。

その他にも高血圧、心臓病、膀胱炎、肝炎、湿疹などにもよいとされるアスパラガス。

今晩は何にして食べようかワクワクします。