2018.11.04　長芋・山芋の薬膳的効能

お客様から、掘りたての長芋をいただきました！わざわざ私たちにあげようと思って掘ってきてくれたようで嬉しい限りです！

長芋、山芋は、とっても薬膳的効果がある食材で、漢方薬にもたくさんの処方に使われています。スーパーで手に入る漢方食材の一つです。

山芋は漢方の原材料である生薬でも『山薬（さんやく）』といって、文字通り「山で採れるお薬」と呼べるくらいスーパー食材です。
胃腸強化の漢方薬や、抗老化作用を目的とした補腎薬にもよく使用されています。
非常に養生に適していて、虚弱体質の人には常食するとよい食材です。そうでない方にも体を丈夫にするとてもよい食材。
秋のこの時期には、肺を潤し乾燥を防ぐので「から咳」「慢性の咳」にも良いです！！！

効能は
【性味／帰経】
平・甘／脾（消化器系）、肺、腎

【働き】
下痢、食が細い、慢性の咳、喘息、頻尿など


また、消化に作用するジアスターゼは、消化に良い大根の３倍もあり、すば抜けて消化が良い食材です。昔から「山のうなぎ」と言われるほど精がつくことで知られていますが、これはウナギと同様にムチンがタンパク質を無駄なく活用しているためです。

東洋医学では胃腸を「先天の精」、腎を「後天の精」と呼び、体の生命力の源と捉えます。この『精』の根本である胃腸と腎を同時に元気にしてくれる山芋はオススメの食材であり、漢方の原材料です！！